Department of Pathology, The University of Tokyo
Univ TOKYO

 現在進行中の人体病理研究課題

炎症性腸疾患におけるEBウイルスの臨床病理学的検討

東京大学医学部附属病院病理部では、当院を受診され、病理組織検体を採取させていただいた方を対象に、標本を作製し、患者さんの病理診断を行っております。病理組織標本は患者さんの病変のある部分から直接採取されるものであるため、画像検査や血液検査等の他の手段では得られない様々な情報を知ることができます。これらの情報を元に研究を行うことは、各種の疾病に対する知見を深める上で重要です。
当院病理部、及び東京大学大学院医学系研究科人体病理学教室では、当院消化器内科学教室と共同し、当院で内視鏡下生検を受けられた患者さんの病理組織検体を用いて以下のような研究を行っております。
【研究の対象者】1990年1月〜2016年12月に東京大学医学部附属病院で消化管内視鏡検査を受け、検査中に内視鏡下生検を施行された炎症性腸疾患の患者さん。
【研究の背景】炎症性腸疾患(クローン病および潰瘍性大腸炎)は近年増加傾向にありますが、病気の原因は未だ不明です。Epstein-Barrウイルス(EBウイルス)は90%の方が大人になるまでに感染するような決して珍しくないウイルスですが、免疫力が低下しているとウイルスが活性化し病気を引き起こすケースがあります。炎症性腸疾患の患者さんにもこのようなケースが報告されてはいますが、EBウイルスと炎症性腸疾患との関係を調査した研究はまだまだ少ないのが現状です。
【研究の目的】EBウイルスが炎症性腸疾患の病態や治療に及ぼす影響を検討するため、顕微鏡検査を用いて炎症性腸疾患患者の腸におけるEBウイルスの感染状況を調べます。
【研究の方法】東京大学医学部附属病院に保管されている内視鏡下生検の検体を一部用いて、EBウイルスを検出する手法(EBER-ISH法)を用いて顕微鏡でEBウイルス感染を解析します。

この研究は過去の診療記録、及び通常の病理診断後の標本を対象として行われますので、患者さんご本人の診療内容には全く影響を与えませんし、不利益を受けることもありません。解析にあたっては、個人情報は匿名化させていただき、その保護には十分に配慮いたします。学会や論文で結果を発表する際には、個人の特定が可能な情報は全て削除されます。
この研究に関して不明な点がある場合、或いはデータの利用に同意されない場合には、以下にご連絡頂きたいと存じます。ご家族及び後見人の方からのご連絡も承ります。なお、本研究は当院の倫理委員会の承認を得ております。また、ご自身の検体の研究への使用をお断りになった場合でも、将来にわたって患者さんが当院における診療上の不利益を被ることはありませんので、ご安心ください。

早期胃癌・前癌病変における遺伝子変異蓄積プロセスの解明、および病理像との関連解析

東大病院で胃癌の内視鏡治療を受けられた患者さんへ
東京大学医学部附属病院病理部では、当院を受診され、病理組織検体ないし細胞診検体を採取させていただいた方を対象に、標本を作製し、患者さんの病理診断を行っております。病理組織及び細胞診の標本は患者さんの病変のある部分から直接採取されるものであるため、画像検査や血液検査等の他の手段では得られない様々な情報を知ることができます。これらの情報を元に研究を行うことは、各種の疾病に対する知見を深める上で重要です。
そのため、当院病理部、及び東京大学大学院医学系研究科人体病理学教室では、胃癌の治療(内視鏡による治療)を受けられた患者さんのデータ及び標本を用いて研究を行っております。具体的には、臨床病理情報(性別、年齢、病理診断のデータ等)、及び病理組織検体のパラフィン包埋ブロック、組織標本を対象とします。病理検体のパラフィン包埋ブロックからDNAを抽出し、癌細胞にどのような遺伝子変異が生じているか解析を行います。
この研究は過去の診療記録、及び通常の病理診断後の標本を対象として行われますので、患者さんご本人の診療内容には全く影響を与えませんし、不利益を受けることもありません。また研究にあたっては、解析前に臨床病理情報や検体は全て匿名化され、個人を特定しうる情報を全て削除した上で解析が行われます(連結不可能匿名化)。従って個人の遺伝情報が明らかにされることはありません。
この研究に関して不明な点がある場合には以下にご連絡頂きたいと存じます。ご家族及び後見人の方からのご連絡も承ります。なお、本研究は当院の倫理委員会の承認を得ております。

胆道系腫瘍の臨床病理学的・分子生物学的解析

東大病院で胆道系腫瘍の治療を受けられた患者さんへ
東京大学医学部附属病院病理部では、当院を受診され、病理組織検体を採取させていただいた方を対象に、標本を作製し、患者さんの病理診断を行っております。病理組織標本は患者さんの病変のある部分から直接採取されるものであるため、画像検査や血液検査等の他の手段では得られない様々な情報を知ることができます。これらの情報を元に研究を行うことは、各種の疾病に対する知見を深める上で重要です。
そのため、当院病理部、及び東京大学大学院医学系研究科人体病理学教室では、胆道系腫瘍(肝内胆管癌、混合型肝癌、肝門部・肝外胆管癌)のために当院で手術を受けられた患者さんのデータを用いて研究を行っております。具体的には、臨床情報(問診や診察所見、疾患名、処置・手術・投薬等の治療内容、血液検査データ)、及び手術で採取された臓器の写真、パラフィン包埋ブロック及び組織標本を対象とします。
この研究は過去の診療記録、及び通常の病理診断後の標本を対象として行われますので、患者さんご本人の診療内容には全く影響を与えませんし、不利益を受けることもありません。解析にあたっては、個人情報は匿名化させていただき、その保護には十分に配慮いたします。学会や論文で結果を発表する際には、個人の特定が可能な情報は全て削除されます。
この研究に関して不明な点がある場合、或いはデータの利用に同意されない場合には、以下にご連絡頂きたいと存じます。ご家族及び後見人の方からのご連絡も承ります。なお、本研究は医学部倫理委員会の承認を得ております。また、ご自身の検体の研究への使用をお断りになった場合でも、将来にわたって患者さんが当院における診療上の不利益を被ることはありませんので、ご安心ください。

腫瘍特異的マーカー、予後因子の解明を目的とした胆道系腫瘍、膵腫瘍の免疫組織学的検討と分子生物学的解析

胆道癌、膵癌は癌の中でも悪性度が高く、予後不良の腫瘍として知られていますが、これら腫瘍については、診断特異的マーカー、予後因子あるいは治療標的となり得る分子、および分子生物学的性質についての知見に乏しいのが現状です。
当講座では胆道癌、膵癌及びこれらの前癌病変について、ホルマリン固定パラフィン包埋組織標本を用いた免疫組織学的手法および分子生物学的手法を用い、胆道系腫瘍、膵腫瘍において、腫瘍特異的に発現する分子、悪性度の指標や予後因子となる分子の解明、ならびに分子生物学的性質の解明を目的とした研究を行っています。
当ページをご覧の方で、ご自身が当研究の検討対象となっているかについても含め、当研究内容についてのお問い合わせがおありの際は、下記までご連絡下さい。尚、検討対象となっておられる方で、対象から外れることをご希望の場合には、遠慮なくお申し出下さい。


研究についての問い合わせ先

研究責任者:深山正久
東京大学医学部・大学院医学系研究科 病因・病理学専攻 人体病理学・病理診断学講座
電話 03-5841-3341
ファクシミリ 03-3815-8379

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