人体病理学

牛久 哲男
Tetsuo Ushiku
教授
病理部長
東大医卒
医師、医学博士
病理専門医
分子病理専門医
教授挨拶

佐々木 毅
Takeshi Sasaki
社会連携講座特任教授
遠隔病理診断・地域連携センター長
ゲノム病理標準化センター
医師、医学博士
病理専門医
分子病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
「遠隔病理診断・地域連携推進室」を担当します。日本では慢性的な病理医不足のために全国約8,800病院中、病理医が常勤 で勤務する病院はわずか500病院程度。がんを扱う「がん診療連携拠点病院」ですら、約14%の病院に常勤病理医が不在という異常な事態となっています。また500病院中の約35%の病院は一人病理医病院です。このような病理医不在病院、あるいは 一人病理医病院の病理診断の援助、若手診断病理医の育成等を目的とします。平成24年に新設された「病理診断保険医療機関連 携」を活用した、それに特化した全国の魁となるプロジェクトになります。このプロジェクトを成功させ、東大を発信源として全国に広げたいと考えております。病理診断に携わって25年、サブスペシャリティーは乳がん、前立腺がんなどの泌尿器科領域、コンパニオン診断(特にHER2)です。「病理診断科」として、月1回、患者さんに病理診断を説明する「乳腺病理診断外来」も担当します。

鯉沼 代造
Daizo Koinuma
准教授
東北大医卒
医師、医学博士
呼吸器専門医
総合内科専門医
聖路加国際病院での内科研修ののち東北大学で主にびまん性肺疾患・肺癌の診療に携わりました。東北大で肺線維症モデルでの治療法探索、癌研究所生化学部でTGF-βシグナル制御機構の解析を行い、2009年から東大分子病理学分野で癌の転写調節・エピゲノム制御機構の解析に取り組みました。教室の臨床に近い環境を懐かしく感じ日々良い刺激を受けています。今一度臨床に携わった当時の志に立ち返り、胃癌を中心にその分子病態の研究を推進し病理学のさらなる発展に少しでも貢献したいと考えています。

池村 雅子
Masako Ikemura
講師 (CPC教育推進室)
病理部副部長
群馬大医卒
医師、医学博士
病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
大学院前半は、都立駒込病院病理科、東大病院病理部にて病理診断を学びました。大学院入学当初から神経病理学に興味があり、大学院後半より東京都健康長寿 医療センター高齢者ブレインバンク村山繁雄先生のもとで、神経病理の基礎を学ぶとともにLewy小体病の全身病理学的所見に関して研究を進め、Lewy小体病では皮膚に 分布する神経束にも病変が広がっている事、皮膚生検によるパーキンソン病の確定診断の可能性がある事を示しました。卒後三井記念病院病理部、帝京大学病理学講座を経て、2010年 東京大学病理学教室助教、2015年4月に現職に着任しました。経験、知識を積んで診療に役立つ病理診断を行うとともに、卒後疎かにしていた研究についても修練を積みたいと思っています。

牛久 綾 (旧姓 篠崎)
Aya Shinozaki-Ushiku
准教授 (統合ゲノム学)
病理部副部長
東大医卒
医師、医学博士
病理専門医
分子病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医

初期臨床研修後、大学院博士課程を経て、2010年4月より助教。2012年4月から2013年1月まで、米国Massachusetts General Hospital、Massachusetts Eye and Ear Infirmaryへ留学し、頭頸部病理診断学を学びました。2016年4月より病理部講師。2020年6月に統合ゲノム学准教授に着任し、ゲノム診療部および病理部を兼任しています。大学院博士課程から現在まで、EBV関連胃癌における発癌機構の解明をテーマとし、細胞接着因子の発現やヒトおよびウイルス由来のmicroRNA発現異常などの観点から研究を行っています。形態学から得られる知見を基盤とし、新たな分子生物学手法を積極的に取り入れることにより、種々の疾患の病態を解明することを目標としています。このほか、頭頚部(唾液腺腫瘍)、肺(腫瘍および非腫瘍性疾患)、血液(悪性リンパ腫、白血病)などの領域にも関心があります。また、エキスパートパネルのメンバーとして、東大病院におけるがんゲノム医療の実施に貢献しています。癌に対する分子標的治療や難治性疾患に対する移植医療など、近年の医療の進歩に伴い、病理診断の重要性がますます高まっていますが、それに応えられるような質の高い病理診断を提供できるよう日々心がけています。


田中 麻理子
Mariko Tanaka
病院講師
東大医2006年卒
医師、医学博士
病理専門医
分子病理専門医
東京大学医学部附属病院初期臨床研修(自由選択期間に病理部で研修)修了後、同大学院博士課程に進学し深山前教授のご指導のもと、膵癌・胆管癌の病理組織学形態学的な研究、並びに、膵発癌機序の解明に努めました。2012年助教、2018年特任講師、2021年に現職に着任いたしました。病理診断医として、臨床医の先生方や技師の方々と情報を共有し、患者さんの適切な医療につなげてゆく一つの大切な役割を果たしてまいりたいと思っております。また、肝胆膵領域疾患について形態学の視点から研究を続けております。教育については、次の世代の医療を担っていく学生さんや研修医の先生方が病理学を通して疾患の理解を深めることができればと思っております。

国田 朱子
Akiko Kunita
特任講師 (次世代プレシジョンメディシン開発講座)
東大院医2008年修了
医学博士
学部時代は生物学を専攻し、分子生物学及び生化学の基礎を学び活性型RNA酵素(リボザイム)のスクリーニング系の開発に従事しました。大学院修士課程より東京大学分子細胞生物学研究所にて基礎医学研究を開始し、動物モデルや細胞生物学的手法を用い癌転移に関与する血小板凝集因子 podoplaninの機能解析を行い学位取得しました。その後3年間スイス・バーゼル大学生化学遺伝学研究所において、insulinoma発癌モデルを用い上皮間葉移行 (EMT: epithelial mesenchymal transition)に注目した発癌研究を行いました。2011年4月より助教。2021年4月より現職。現在のテーマはゲノムシーケンスに適した病理組織検体取り扱い法の検証及びオルガノイドを用いた胃発癌分子機構の解明。癌治療に結びつくトランスレーショナルリサーチを病理学教室から発信すべく日々研究に励んでまいります。

阿部 浩幸
Hiroyuki Abe
講師
東大医2007年卒
医師、医学博士
病理専門医
分子病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
初期研修後、千葉県の旭中央病院で1年間、病理の基礎を学びました。大学院では病理診断・解剖の研鑽に加え、深山前教授の指導の下でEBV関連胃癌の研究に携わりました。学位取得後もEBV関連胃癌の発癌メカニズムや腫瘍免疫に関する研究を継続するとともに、食道癌・胃癌・大腸癌を対象として形態を基盤とした消化管病理学研究に従事しています。また近年は病理画像を対象とした人工知能(AI)の研究開発に参画し、胃・大腸生検の診断支援システム開発などに取り組んでいます。診療面では転移性肝腫瘍のCancer Board、腎生検及び移植後心筋生検の診断を主に担当しています。2013年4月より附属病院病理部助教、2018年9月より現職。今後も研鑽に努め、研究・診療・教育を広く、深く追究したいと存じます。

黒田 亮平
Ryohei Kuroda
助教(病院)
北大医2007年卒
医師、医学博士
病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
初期研修後、5年間法医学を専攻したのち病理に転向。東大病院、国立国際医療研究センター病院で病理診断を学びました。2019年10月より米国テンプル大学にて血管老化に関する研究に従事しました。2021年10月より現職。これまでの経験を生かし、学際的な視点から病理学の発展に寄与したいと考えています。

鈴木 理樹
Masaki Suzuki
助教 (病院)
島根大医2009年卒
医師、医学博士
病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
初期研修中に千葉大学医学部附属病院および千葉労災病院にて病理診断の基礎を学びました。その後、千葉大学大学院に入学し、病理診断の研鑽を積みながら高悪性度胎児型肺腺癌(H-FLAC)の臨床病理学的特徴について研究しました。2016年より神奈川県立がんセンターに移り、H-FLACの研究を継続し、H-FLAC成分を有する肺腺癌が微小乳頭型腺癌と同様に予後不良な経過を示すことを明らかにしました。H-FLACの網羅的ゲノム解析やPD-L1発現の研究も行いました。また、悪性リンパ腫における逆相タンパク質アレイ解析の有用性についても検討しました。2021年4月より現職に着任。患者が適切な治療を受けられるように質の高い病理診断を心がけるとともに、H-FLACの研究を通じて新たな治療標的因子を同定することを目指し、今後も精進していきたいと思っています。趣味は草野球とラーメンの食べ歩きです。

日向 宗利
Munetoshi Hinata
助教 (病院)
東大医2011年卒
医師、医学博士
病理専門医
初期臨床研修終了後、大学院に入学し、国立国際医療研究センター病院で1年間病理診断を学びました。その後東大病院で診断を学びつつ、EBV関連胃癌の微小環境に関する研究を行いました。2017年3月に大学院を卒業し、4月より現職。形態学の視点から疾患を理解し、これからの研究および診療に貢献できるよう努めたいと思います。

岩崎 晶子
Akiko Iwasaki
助教(人体病理)
東京医大2013年卒
医師、医学博士
病理専門医
目に見える形で病気を認識でき、更にその組織形態が病気の性質を反映するという、明快かつ奥深い関係性に惹かれ病理医を志しました。大学院では深山前教授、牛久教授の指導の元、胃癌におけるクロマチンリモデリング因子や腫瘍免疫回避機構関連因子の発現をテーマに研究しました。現在は、より正確性が高い診断を目指して病理診断の研鑽を積んでおります。病理解剖や研究を通じ、医療の質の向上にも貢献していきたいと思っています。

箱崎 眞結
Mayu Hakozaki
助教
東大医2014年卒
医師、医学博士
病理専門医
初期臨床研修後、大学院に入学し、最初の1年間は虎の門病院で病理診断を学びました。以前から神経変性疾患に興味があり、大学院2年目からは、岩坪威先生(東京大学大学院医学系研究科 神経病理学分野)のもと、アルツハイマー病において脳内アミロイドβ(Aβ)蓄積が開始・進展するメカニズムについて研究を行いました。2021年4月より現職。正確な病理診断を通じて診療に役立てるとともに、病理医の視点を生かした研究ができるよう研鑽に努めます。

近藤 篤史
Atsushi Kondo
助教
慈恵医大2015年卒
医師、医学博士
病理専門医
分子病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
専攻医、大学院を経て2022年度より現職に着任しました。専攻医では東大病院で病理診断を広く深く学び、大学院時代は牛久教授のご指導の下、胎児形質を有する胃癌をテーマに研究を行いました。常に質の高い診断、研究を心がけて研鑽を積んで参ります。

安永 瑛一
Yoichi Yasunaga
助教(病院
東大医2015年卒
医師、医学博士
病理専門医
分子病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
初期臨床研修修了後に大学院に入学し、虎の門病院で1年間病理の基礎を学びました。その後、東大病院で病理診断・病理解剖を学びつつ、膵神経内分泌腫瘍の研究で学位を取得しました。大学院修了後、2021年4月より文科省「つなぐ」プロジェクト特任助教、同年12月より現職に着任しました。現在は、質の高い診断と的確なコミュニケーションにより臨床の現場に貢献できる病理医を目指し、外科病理全般と病理解剖の修練に励んでおります。専門分野はまだ定まっておりませんが、大学病院という環境を活かし、一例一例と深く向き合いながら、診療の質の向上につながるような診断と研究を行っていきたいです。

山本 周

Amane Yamamoto
助教(病院)
東大医2017年卒
医師、医学博士
病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医

大学院では、牛久教授ご指導の下、家族性大腸腺腫症の胃腫瘍をモデルに、胃腫瘍発生における腸上皮化生の意義の検討を行いました。2023年4月より現職。病理医の視点を活かし、病因・病態の解明に貢献できるよう努めたいと思います。

東大病理集合写真

 

 

 

大学院生

D4
中山 敦仁
井手山 真
岸野 祐也
早川 美奈子
湯淺 光博
朝比奈 祐一 (眼科大学院生)
D3
大澤 一太
名和 純一
小川 悠樹(胃食道外科大学院生)
大塩 香織(消化器内科大学院生)
D2
外園 晋夫
D1
辻本 敬之
岡村祐希
松原丈二
専攻医
占部 秀典
工藤 仁孝
上野 智代
高原 嘉祥
山田玲菜
岩原加奈
高田拓弥
西川裕里香
秘書
柏 啓子
根本 沙織 (会計担当)
図書・剖検担当
戸澤 真弓

検査技師

副臨床検査技師長
金子 伸行 認定病理検査技師
細胞検査士
国際細胞検査士
主任検査技師
河戸 亜弥子 細胞検査士
国際細胞検査士
佐藤 孝夫 細胞検査士
国際細胞検査士
鈴木 由美恵 認定病理検査技師
細胞検査士
国際細胞検査士
竹内 裕子 細胞検査士
国際細胞検査士
技師
新井 千穂 細胞検査士
宇城 麻子 細胞検査士
近江 多美 認定病理検査技師
細胞検査士
国際細胞検査士
小川 優子 細胞検査士
国際細胞検査士
黒坂 響歌  
越野 須緒美 細胞検査士
角田 千能 認定病理検査技師
細胞検査士
国際細胞検査士
福島 るみ子 細胞検査士
国際細胞検査士
板倉 祐里 細胞検査士
シン 友喜 細胞検査士
杉崎 綾奈  
中島 海  
  榎本 あつみ  
  小林 晃子 (バイオリソースセンター)
事務補佐

岩田 淳子

大沼 正江

 

(順不同)