悪性中皮腫の診断および予後予測に有用な遺伝子の探索

東京大学医学部附属病院にて悪性中皮腫でご加療中の方へ研究協力のお願い

東京大学医学部附属病院病理部では、当院を受診され、病理組織検体を採取させていただいた方を対象に、標本を作製し、患者さんの病理診断を行っております。病理組織標本は患者さんの病変のある部分から直接採取されるものであるため、画像検査や血液検査等の他の手段では得られない 様々な情報を知ることができます。これらの情報を元に研究を行うことは、各種の疾病に対する知見を深める上で重要です。そのため、当院病理部および東京大学大学院医学系研究科・人体病理学・ 病理診断学分野では、当院で手術、生検および胸腔・腹腔穿刺を受けられた患者さんの検体やデータを用いて、下記の研究を行っております。

研究課題

病理組織検体を用いた臨床研究 「悪性中皮腫の診断および予後予測に有用な遺伝子の探索」(倫理審査番号 10461-6)

研究機関名及び本学の研究責任者氏名

この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。
研究機関 東京大学大学院医学系研究科・人体病理学・病理診断学/医学部附属病院・病理部
研究責任者 牛久 哲男・東京大学大学院医学系研究科・人体病理学・病理診断学・准教授
担当業務 データ収集・匿名化・データ解析

研究期間

2016年6月20日より3年間

対象となる方

1990年1月1日~2016年6月20日の間に、当院にて胸腔および腹腔内の腹膜病変に対して、検査もしくは治療を目的とした手術、生検あるいは穿刺が行われ、組織あるいは細胞を採取された患者さん、および同期間中に胸膜あるいは腹膜悪性中皮腫のためにお亡くなりになり、当院で病理 解剖が行われた患者さん。

研究の意義

悪性中皮腫は極めて悪性度が高い疾患ですが、早期の段階での確定診断が難しい疾患でもあります。そのため、診断を確定する上で役に立つマーカーを見つけることが、早期の診断確定と治療の開始に極めて重要であり、生命予後の改善につながると期待されます。また、悪性中皮腫のなかでも、特に悪性度の高いものや、比較的進行が緩やかなものを区別することのできるマーカーを発見することにより、症例によって適切な治療法を選択できる可能性があります。

研究の目的

悪性中皮腫の診断および悪性度の予測に有用なマーカーを探索、同定します。

研究の方法

この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学大学院医学系研究科・医学部長の許可を受けて実施するものです。これまでの診療の過程(手術、生検、胸腔および腹腔穿刺)にお いて採取された組織および細胞診検体あるいは病理解剖によって採取された検体を用いて、免疫組織化学的検索およびPCR法により、疾患に特異的な体細胞変異(腫瘍細胞のみに見られる遺伝子の異常)を検出します。遺伝情報を含むような網羅的なゲノム解析は行いません。これらに加えて、カルテに記録されている臨床情報、血液検査、画像検査などのデータを収集し、解析を行います。特に患者さんに新たにご負担いただくことはありません。

個人情報の保護

この研究に関わって収集される試料や情報・データ等は、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。
あなたの人体試料や情報・データ等は、解析する前に氏名・住所・生年月日等の個人情報を削り、代わりに新しく符号をつけ、どなたのものか分からないようにした上で、当研究室において牛久綾(東京大学医学部附属病院・病理部・講師)が、個人情報管理担当者のみ使用できるパスワードロックをかけたパソコンで厳重に保管します。
この研究のためにご自分のデータを使用してほしくない場合は主治医にお伝えいただくか、下記の研究事務局まで 2017年12月31日までにご連絡ください。ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせて頂きます。
研究結果は、個人が特定出来ない形式で学会等において発表されます。収集したデータは厳重な管理のもと、研究終了後5年間保存されます。ご不明な点がありましたら主治医または研究事務局へ お尋ねください。
この研究に関する費用は、東京大学大学院医学系研究科人体病理学・病理診断学分野の運営費から支出されています。本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。
尚、あなたへの謝金はございません。

2017年5月26日

問い合わせ先

東京大学大学院医学系研究科 人体病理学・病理診断学分野 准教授 牛久 哲男(研究責任者)
住所:東京都文京区本郷7-3-1
電話:03-5841-3343 FAX:03-3815-8379