胆道系腫瘍の臨床病理学的・分子生物学的検討

東大病院で胆道系腫瘍の治療を受けられた患者さんへ

東京大学医学部附属病院病理部では、当院を受診され、病理組織検体を採取させていただいた方を対象に、標本を作製し、患者さんの病理診断を行っております。病理組織標本は患者さんの病変のある部分から直接採取されるものであるため、画像検査や血液検査等の他の手段では得られない様々な情報を知ることができます。これらの情報を元に研究を行うことは、各種の疾病に対する知見を深める上で重要です。
そのため、当院病理部、及び東京大学大学院医学系研究科人体病理学教室では、胆道系腫瘍(肝内胆管癌、混合型肝癌、肝門部・肝外胆管癌)のために当院で手術を受けられた患者さんのデータを用いて研究を行っております。具体的には、臨床情報(問診や診察所見、疾患名、処置・手術・投薬等の治療内容、血液検査データ)、及び手術で採取された臓器の写真、パラフィン包埋ブロック及び組織標本を対象とします。
この研究は過去の診療記録、及び通常の病理診断後の標本を対象として行われますので、患者さんご本人の診療内容には全く影響を与えませんし、不利益を受けることもありません。解析にあたっては、個人情報は匿名化させていただき、その保護には十分に配慮いたします。学会や論文で結果を発表する際には、個人の特定が可能な情報は全て削除されます。
この研究に関して不明な点がある場合、或いはデータの利用に同意されない場合には、以下にご連絡頂きたいと存じます。ご家族及び後見人の方からのご連絡も承ります。なお、本研究は医学部倫理委員会の承認を得ております。また、ご自身の検体の研究への使用をお断りになった場合でも、将来にわたって患者さんが当院における診療上の不利益を被ることはありませんので、ご安心ください。

研究についての問い合わせ先

研究責任者:牛久哲男
東京大学医学部・大学院医学系研究科 病因・病理学専攻
人体病理学・病理診断学講座
電話 03-5841-3341 ファクシミリ 03-3815-8379